医者、弁護士と並ぶ三大国家である公認会計士。
社会人が公認会計士を目指す場合、どのようなルートがあるのでしょうか。
今回は私と監査法人で働いている公認会計士たちの資格取得経験を元に書きます。
個人で戦えるスキルを獲得するための資格として公認会計士はとても役に立ちます。
自ら得た知識があればどんな役職の人とも対等に議論することができることが専門資格の大きな特徴です。
一般事業会社で働いていた時は知識だけで役職上位者と勝負することは中々できませんでした。
会社で働いているだけでは自分が成長していることの実感を持てなかったため、私は社会人になってから資格勉強を始めました。
社会人が公認会計士を目指す場合、3つのルートがあります。
1.現在勤めている企業を退職し、勉強に専念する
平均勉強期間
1〜5年
メリット
・短期間で合格できる
デメリット
・収入がないため、実家で勉強するなど生活基盤を築く必要がある
・時間があることから集中して勉強に取り組めず勉強期間が長期化する可能性がある
2.会計大学院へ入学し、公認会計士を目指す
平均勉強期間
1〜2年
メリット
・体系的に会計学を学ぶことができる
・短答試験の科目免除を受けられる
・職歴に空白期間ができないため、試験勉強が上手く行かなくても再就職しやすい
デメリット
・会計大学院の授業料が掛かる
・大学院は必ずしも公認会計士試験に合格することが目標ではないので、予備校に通うことも検討する必要がある
3.働きながら公認会計士を目指す
平均勉強期間
2〜4年
メリット
・生活資金を稼ぐことができる
・勉強したことが仕事に活かせることがあり、相乗効果を生む
・監査法人では受験生採用が増加傾向にあるため、現場で実務を知りながら勉強を行うことができる
デメリット
・勉強時間が不足する可能性が高い
・予備校のコースは社会人を想定していないため、授業のペースが早く仕事と勉強の両立が困難
働きながら公認会計士を目指す場合の勉強時間は以下、過去ブログを参照下さい。
まとめ
社会人が働きながら公認会計士を目指すルートはどれを選択したとしても、「必ず合格する」という強い覚悟が必要になります。
覚悟があるのならば、あとは家庭状況、キャリアを考慮の上、いずれかの方法を選択して下さい。
どのルートを目指すか、迷った時は自分のタイプを元に判断してみて下さい。
例えば私のオススメは以下です。
がむしゃらに頑張るタイプ:勉強に専念して公認会計士を目指す
納得しながら進めたいタイプ:会計大学院に通いながら公認会計士を目指す
容量の良いタイプ:働きながら公認会計士を目指す
以上です。
公認会計士は例え資格を取れなかったとしてもその過程で得た知識はどんな仕事にも役に立ちます。
あなたも目指してみてはいかがでしょうか。