私は働きながら勉強をしようと思ったとき、中小企業診断士と公認会計士で迷ったことがあります。
両方の資格を働きながら取得した経験を踏まえ、今回はどちらを目指すべきかを書きます。
中小企業診断士と公認会計士、それぞれを3つの点で比較してみました。
勉強時間 中小企業診断士 約6oo時間 vs 公認会計士 約4,000時間
勉強時間については圧倒的に公認会計士の方が長いです。
私は両資格を働きながら取得しましたが、中小企業診断士は凡そ6ヶ月であったのに対して、公認会計士は2年半弱掛かりました。
広く浅い知識が求められる中小企業診断士と圧倒的に深い知識を求められる公認会計士で色合いがだいぶ異なります。
コスト 中小企業診断士 約5万円 vs 公認会計士 約80万円
コストについて、中小企業診断士の方が安いです。
中小企業診断士の場合、テキストを本屋で購入して独学でも十分対応できます。
私は一次試験、二次試験それぞれ以下の本を購入し、独学で合格することができました。
【一次試験】
【二次試験】
一方、公認会計士は独学ではかなり厳しく、最短距離で合格しようとするならばやはり予備校に通った方がいいと思います。
予備校では大事なポイントを強調してくれる講義や定期的な答練による勉強のペースメークを行ってくれるので長期的な試験勉強では大きく効果を発揮すると思います。
これは短期で合格できる資格試験であれば、進む方向が少し間違っていたとしてもそのままゴリ押しでゴールまでいくことができますが、長期間の勉強が必要な資格試験の場合、進む方向が少しづつズレてしまい、ゴールに辿り着くことができなくなってしまうからです。
人生一発逆転度 中小企業診断士 ?? vs 公認会計士 ??
合格した時に人生が一発逆転出来るだけの影響がある資格はどちらなのでしょうか。
それは、ズバリ公認会計士です。
公認会計士に合格すれば、大学を卒業していなくても監査法人に就職することができます。
また、監査法人は基本的にフラットな業界なので、公認会計士の資格と実力があれば、なんの差別もなく出世することができます。
監査法人は入社した段階から最低でも月額30万円程の収入を得られるので勉強時間、コストが掛かる分合格後のメリットは大きいです。
また現在監査法人は売り手市場であり、ある程度は年齢関係なく就職ができるため、過去の経歴や年齢を気にせず勝負できることから、人生一発逆転ができる資格だと思います。
一方、中小企業診断士は独占業務がないことから、合格後も元々勤めていた企業に継続して勤める人が多いです。
中小企業診断士を取得すると社内で一定の知識を持っている人と見られることになることから、重要なポストを任されることもあると思います。
また転職活動を行う中でも中小企業診断士の資格を持っていることが有利に働くことがあると思います。
ただ公認会計士と異なり、やはり過去の経歴や年齢が一定程度求められることになります。
そのため、公認会計士と比較すると人生一発逆転度が低く感じます。
まとめ
公認会計士は勉強時間、コストが大きく掛かる分、人生一発逆転できるほどの資格、つまりハイリスク・ハイリターンです。
一方、中小企業診断士はそこそこの勉強時間、コストで社内地位や転職活動に有利に働く資格、つまりローリスク・ローリターンです。
もし今の仕事をどうしても辞めたくて、人生一発逆転を目指すための十分な覚悟があるならば、公認会計士を目指すべきです。そうではなく、今の仕事が楽しいけど自己研磨したいという方であれば中小企業診断士をオススメします。