公認会計士の最後の関門である修了考査。
修了考査にさえ合格できれば、試験のプレシャーから開放され、晴れて公認会計士登録することができます。
ただ修了考査はここ最近合格率が低下ぎみであり、残念ながら落ちてしまう人がいます。
今回はそんな修了考査に落ちる人のパターンについて書きます。
監査法人でよく見かける修了考査に落ちるパターンは主に以下3つです。
独断と偏見なので、必ずしもこのパターンに当てはまったからといって落ちるわけではありません。
1.試験当日の答案用紙が白紙の人
修了考査の試験の答案用紙が一問丸々白紙の人でも合格している人はいます。
どちらかと言うと白紙で提出してしまったことによって、その後の科目で動揺してしまい、本来のパフォーマンスを発揮できずに落ちる人の方が多い印象です。
そのため、例え分からない問題が出てきたとしてもとにかく文章を書いて埋めること。
白紙でなければ部分点がもらえる可能性がありますし、精神的な安定度が全く違います。
2.答練だけ勉強して本試験に望む人
修了考査の勉強をするにあたり、答練だけをひたすら勉強して試験に望む人がいます。
残念ながらこのパターンの人は落ちる可能性が高いです。
何故なら答練以外の形式の問題が出題されると全く太刀打ちできないからです。
監査法人は仕事が忙しく、勉強時間を確保することが難しいです。
それでも8月くらいからコツコツ勉強していると修了考査前に同期と大きく差をつけることができます。
特に税金科目は公認会計士試験受験時に勉強したことがない論点が多いので、しっかり講義を受けておくことをオススメします。
修了考査の勉強スケジュールはこちらの過去記事をご覧ください。
3.日頃から調べる癖がない人
仕事の中で気になる会計・監査処理があった場合、何故そのような処理をしているのか調べる癖があるかどうかで修了考査当日の応用力に格段の差がつきます。
監査法人に勤めていると先輩方が作った調書があるので、ある程度はその調書を去年通りなぞれば仕事が出来てしまいます。
でもそうすると再現性がなく、いざ自分が一から調書を作ろうとすると何もできません。
修了考査の試験中も今まで見たことがない問題が出題されます。
そんな時に日頃から調べる癖があれば、問題の趣旨や論点を理解することができ、かなりの確率で対処することができます。
いかがでしょうか。
個人的には3つのパターンのうち、3番目の「日頃から調べる癖がない人」が一番クリティカルだと思います。
日々の仕事の中でも調べる癖をつけておくと、プロフェッショナルとして早く自立することができます。
ご紹介した3つのパターンに当てはまったとしても必ず不合格になるわけではありません。
ただ不合格になりやすいのは間違いないので、これから修了考査を目指す人はこのパターンに陥らないように気をつけて頂ければと思います。