修了考査が迫ってきましたね!
監査法人では、修了考査に合格した先輩方に「どんな感じで勉強すればいいですか」と聞くと基本的にこんな感じのことをよく言われます:
「答練だけやっておけば十分でしょ」
「修了考査前の休みで十分間に合う(監査法人では修了考査前に自動で二週間の休みがもらえます)」
「当日は作文みたいに何か書いておけば受かるから」
こんな感じで「俺勉強してねーわー」感をこれでもかと出してきます。
ですが、周りには不幸にも修了考査に落ちた人もいるし、本当に先輩方の話を信じていいのか不安になりますよね。
実際に勉強した私の経験を踏まえ、先輩方のコメントの真意はこんな感じかと思います:
「答練だけやっておけば十分でしょ」
⇒答練は大手予備校が過去問などを分析して作っているので、答練を固めておけばある程度点数を取れる。
また、答練だけやっておけばいいという謎の噂を信じる人が一定数いるので、答練の問題を最低限落とさなければ、この一定数と同レベルまで行ける
「修了考査前の休みで十分間に合う」
⇒勉強することを習慣付けているならば、修了考査直前にめったくそに勉強すれば、合格レベルまで知識を深めることができる。
でもしばらく勉強してなかった場合は、長時間勉強する集中力が受験時代に比べてかなり落ちているため、二週間の休みをフル勉強に使えない。
だから、少し前から勉強するクセをつけておいた方がいい。
「当日は作文みたいに何か書いておけば受かる」
⇒確かに白紙で提出するよりは絶対に何かは書いた方がいい。
但し、作文として成立するのは、あくまでもある程度の理論的背景を理解したうえでの文章であれば、部分点をもらえる可能性はあるが、適当にただ書いただけでは、点数を取れる可能性は低い。
じゃあどこまで勉強すればいいのよ!!!
ってことで自分の体験談を踏まえ、ここだけやれば受かる!もっとこんな勉強すればよかったってことをお伝えしようと思います!
最低限やればいいこと
・連結納税・移転価格税制など公認会計士試験受験時には勉強していなかった税金講義を聞く
・経営学のうち、ITに関する講義を聞く/テキストを読む
・答練を2回くらい回す
不安を解消するためにやればよかったこと
・受験時の計算テクニックを忘れかけている場合は、財務会計の計算テクニック等のテキストの代表的な問題を一度解く
さて、上記のアクションをどんな感じのスケジュールで実施すればよいのでしょうか。
スケジュール感
<10月>
財務会計の計算問題を解く
<11月>
連結納税・移転価格税制などの講義を聞く
経営学のITの講義を聞く
答練の一部を解く
<12月>
答練を二回くらい解く(私は不安だったので、試験二日前に各科目、目視で簡単に三回目も回しました)
経営学のITのテキストを読む
私はこんな感じのスケジュールで勉強しました。
こんな感じで勉強したおかげで、試験終了後かなり手ごたえを感じ、ほぼ確実に受かってるだろうと確信してました。
正直公認会計士は専門性を磨けば磨くほど、仕事で実力が発揮できる職業です。
だからこそ、修了考査の勉強は、自分の力を伸ばすいい修行の場だと思って、前向きに取り組むことをお勧めします。
余談
ちなみに二日目の試験は遅くまで行われるため、翌日が仕事だとかなり辛いです。
私は試験終了の解放感を十分に満喫したかったので、翌日にも有休をつけてました。
監査法人は時期によっては、まとまった休みが取れるし、試験に配慮してくれるので、この点は素晴らしいと思います。