公認会計士の実務が学べる小説

公認会計士の仕事は外から見ているとどんな仕事だかわかりません。

事実、私の親も私が公認会計士として具体的にどんな仕事をしているのか知りません。

そこで公認会計士を目指そうと思った皆さんが、どんな資格なのかを知るために有用な小説を紹介します。

 

公認会計士がどんな仕事なのか、ご存知でしょうか。

監査をしているということまではご存知の方も多いと思いますが、どんな風にして監査を行っているのかイメージが湧きづらいのではないでしょうか。

そこで公認会計士の働き方が分かる小説を紹介します。

 

以前紹介した会計に関する小説は以下過去記事をご参照下さい。

会計のコツがわかる小説

 

今回紹介する小説は3冊です。

 

1.女子大生会計士の事件簿

 

あらすじ

公認会計士二次試験にようやく合格した新米会計士補・柿本一麻が、頭脳明晰、傍若無人な女子大生の公認会計士・藤原萌実に振り回されながら、監査で次々と起こる事件を乗り切っていく。

 

youtuberとしても活躍されている公認会計士 山田真哉さんの小説です。

マンガのような展開でありながらも、監査現場あるあるをしっかり盛り込んだ作品です。

ただやや古い小説であることから、今の時代とは少し違うこともありますが監査現場の雰囲気を掴むにはいい小説です。

2.金融探偵

 

あらすじ

失業中の元銀行員・大原次郎は、再就職活動中に金融絡みの難題について相談を受けた。これまでの経験と知識を生かし、怪事件を鮮やかに解決していく。出納記録だけの謎めいたノートの持ち主を推理するスリル満点の「誰のノート?」他全七篇。ミステリー連作集。

 

公認会計士を題材とした本ではないですが、財務諸表から仮説を立てて立証していく過程は公認会計士の仕事そのものです。

半沢直樹や下町ロケットで有名な池井戸潤さんの小説であり、とても読みやすいのでオススメです。

3.会計士物語

 

内容

公認会計士の仕事を、春夏秋冬にわけ、その時々によくおこる事柄をショートストーリーにまとめてあります。さらに、解説、用語集により会計知識の習得はもちろん、公認会計士の仕事のポイントを理解することができるでしょう。

 

正直物語としては全く面白くないです。

ただ公認会計士試験合格後に通う補修所でも題材で使われる本であることから分かる通り、監査業務のリアルな姿を表現しています。

2ページ程の短編集で構成されており、監査の年間スケジュールが網羅されていることから監査法人での働き方が分かります。

また、監査業務を行う際に気をつけるべきポイントも細かすぎるくらい記載されているので、実務に役立つ小説です。


今回は3冊の紹介でした。

公認会計士の独占業務は監査であるため、監査を知っておくことは公認会計士を目指す上で必須です。

もちろん公認会計士は監査以外の仕事でも大きな力を発揮しますが、監査を経験しているとその後の仕事に幅が広がります。

ご紹介した小説を通して少しでも監査をイメージすることができるようになれば幸いです。

 

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Author

経理とかけ離れたマーケティング部門に所属しつつも、働きながら公認会計士試験に2年で合格。

その後、監査法人へ転職し監査業務に従事。

人生を変える勉強をサポートするブログを開始。

<主な保有資格>

公認会計士、中小企業診断士、簿記1級、ファイナンシャルプランナー2級。

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